我が家の3男は、初めてのオムツ替えの時におしりにくぼみがあると気づきました。
1週間検診で新生児科の先生に相談し、生後5ヶ月の時にMRI検査を受け、脊髄脂肪腫との診断を受けました。そして、生後8ヶ月の時に手術を行い、1年に1回MRI検査を受けて経過観察を行っています。
脊髄脂肪腫を経験して調べた原因や症状など、また葉酸との関連性について記載しています。
赤ちゃんのお尻にくぼみや血管腫などの異常がある、脂肪腫と診断された方の参考になると幸いです。
脊髄脂肪腫とは
脊髄脂肪腫とは、潜在性二分脊椎の代表的な疾患で、母体内で脊髄が形成される際に生じた障害です。
脊髄は覆われ、皮膚の欠損はありませんが、おしりにくぼみや突起、発毛や血管腫などの異常を認めます。
正常では脊髄の中に脂肪は入りませんが、脂肪が入り込んでしまったために成長とともに脂肪が神経を引っ張ってしまう場合があります。また、脂肪により神経を圧迫する場合があります。
脊髄脂肪腫の原因
発生の機序はよくわかっていません。
開放性二分脊椎は葉酸の摂取により70〜80%リスクが下がるとの結果があります。
しかし、潜在性二分脊椎の脊髄脂肪腫においては葉酸摂取による予防効果は証明されていません。
中枢神経系の原基となる神経管形成時の神経外胚葉と皮膚外胚葉の分離障害が原因となって各種二分脊椎症が発生するが、 分離が早期に起こり神経−皮膚外胚葉間に中胚葉系の間葉組織(脂肪細胞など)が迷入すると脊髄脂肪腫となる.
発生時期は一次神経管形成から二次神経管形成時期に相当する.脊髄髄膜瘤と異なり、葉酸による明らかな予防効果は証明さえていない.
脊髄脂肪腫の症状
脊髄脂肪腫の症状はさまざまです。産まれたときにすでに足の麻痺や変形、排尿障害がある場合もあります。
無症状の場合も多いですが、成長とともに症状が出てくる場合があります。
症状が出るか出ないかは予想ができないため、予防的に手術する場合が多いです。
脂肪腫に神経を引っ張られているため、体の成長により足の筋力低下などの運動障害、しびれなどの感覚障害や足の変形、失禁や便秘などの排尿・排便障害が出現する可能性があります。
膀胱直腸障害:神経因性膀胱が原因となった繰り返す尿路感染、排尿困難、失禁、尿管の拡張、腎機能障害、 便秘を合併する.膀胱直腸障害は、一度出現すると改善の可能性が他の症状と較べ最も低い.
脊髄脂肪腫の治療
葉酸との関係
妊娠する前、また妊娠初期の自分の葉酸摂取が足りなかったせいかといろいろと調べました。
しかし、現在は脊髄脂肪腫が葉酸不足によるものとの証明は報告されていません。
葉酸による発生予防効果は不明で、少なくとも脊髄脂肪腫への予防効果は認められないという 報告があります。
二分脊椎などは、葉酸を充分に摂取すると発症率が下がるとの報告がありますが、脂肪腫と葉酸の関連はいわれていません。
葉酸とは
摂取不足により神経管閉鎖障害の発症率が高くなる葉酸について説明します。
葉酸とは、水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種です。
細胞を作るために必要なDNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成に重要な役割をもつため、細胞分裂が活発な胎児には欠かせない栄養素です。
葉酸が不足すると
葉酸が不足すると貧血を起こしたり、精神的に不安定になります。
妊娠初期の方が不足すると胎児に神経管閉鎖障害が発生するリスクが高くなると報告されています。
神経管閉鎖障害とは、二分脊椎や無脳症など胎児の脳や脊髄のもととなる神経管に障害が起こる先天異常です。葉酸の充分な摂取により発症リスクを軽減できると報告されています。
葉酸が多い食品
葉酸は、ほうれん草から発見されたため、「葉酸」と名付けられました。ほうれん草や小松菜、枝豆やブロッコリーなどに多く含まれています。
野菜以外では、レバーや海苔に多く含まれています。しかし、レバーにはビタミンA、海苔にはヨードが多く含まれています。
ビタミンAの過剰摂取は赤ちゃんの奇形発生リスクが高まります。ヨードの過剰摂取は、甲状腺疾患のリスクが高まるため、適量を心がけましょう。
葉酸サプリ
厚生労働省が発表している食事摂取基準によると、1日に必要な葉酸摂取量は成人女性では240μgですが、妊娠を希望する女性、妊娠初期の女性はさらに400μg多く摂取することが望ましいとされています。
神経管閉鎖障害のリスク低減のためには、受胎前後に母親が十分な葉酸栄養状態であることが重要であると考えられるため、「日本人の食事摂取基準」には『妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性及び妊娠初期の妊婦は、胎児の神経管閉鎖障害のリスク低減のために、通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(狭義の葉酸)を400µg/日摂取することが望まれる』という文言が葉酸の項目に付記されています。
葉酸は熱に弱く、蓄積性が低いです。そのため、毎日の摂取が推奨されます。
推奨量を食事から摂取しようとすると、ブロッコリー約2株ほどの量を食べる必要があり、400μg多く摂取することは非常に難しいです。
そのため、サプリからの摂取が推奨されます。しかし、サプリからの摂取は吸収率もよいため、容易に過剰摂取が可能となります。過剰摂取による健康障害の報告もあるため、用法用量を守って摂取しましょう。
いつから摂る必要がある
妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月が特に葉酸が必要です。そのため、妊娠を希望するようになったら葉酸を摂取するとよいでしょう。
妊娠中期以降も赤血球の産生に必要、授乳期も母乳は血液から作られるため、妊娠中は不足しないようにするとよいでしょう。
おすすめの葉酸サプリ
葉酸の配合量だけではなく、他の摂取したい栄養素の配合量も考慮して選ぶと良いでしょう。
また安全性や続けるために価格なども比較して選ぶとよいでしょう。
妊娠初期はつわりがある方も多く、飲みやすさも大事です。
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葉酸は推奨量の480μg配合、鉄も23.2mgと多く含まれています。日本人成人(20~49歳)が1日の食事からの鉄の摂取推奨量は、成人男性では7.5mg、月経のある女性では10.5mg(月経のない女性:6.5mg)です。
鉄は非妊娠時と比べて、以下の理由により初期 2.5 mg/日、中期・後期 9.5 mg/日、授乳婦 2.5mg/日の付加量を摂取することが推奨されています。
特に後期には貧血になりやすく、鉄欠乏性貧血がある場合にはおすすめです。しかし、鉄過剰は体内に蓄積し、酸化を早めるため、用法用量を守りましょう。
妊娠期に必要な鉄は、基本的鉄損失に加え、①胎児の成長に伴う鉄貯蔵、②臍帯・胎盤中への鉄 貯蔵、③循環血液量の増加に伴う赤血球量の増加による鉄需要の増加、があり、それぞれ、妊娠の 初期、中期、後期によって異なる。
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まとめ
脊髄脂肪腫の原因や症状について調べたことや主治医の先生から受けた説明を紹介しました。
産まれた赤ちゃん全員にMRI検査が行われているわけではなく、神経症状が出現する前に予防的に手術が行われていることもあり、脊髄脂肪腫がどの割合なのか、どの程度影響があるかの詳細は不明な部分もあります。
しかし、影響がでる可能性があるため、少しでも気になる点があれば小児科や新生児科の先生に相談することをおすすめします。
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また、葉酸と脊髄脂肪腫との関連は証明されていませんが、葉酸は妊娠期には必要な栄養素です。不足分はサプリで補うとよいでしょう。
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