腹痛で発症した子どもの虫垂炎【体験談】入院〜退院まで

病気の体験談

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5歳の次男が虫垂炎で入院しました。ただの便秘だろうと思って軽く見ていたら、大変なことになったんだろうと思うとぞっとします。お腹を痛がっている時に大したことないだろうと思わずに、子どもの様子をしっかり見て、違和感がある場合には病院受診することをおすすめします。

発症までについては、以前の記事を参考にしてください。この記事では、入院してから退院までどのような治療がされたかと息子の状態について記載します。しかし、我が子の経過を記載しただけであり、みんなが同じような経過をとるとは思えません。このような経過だった子がいたんだくらいで参考にされてください。

虫垂炎の発症日

発症日は、医師の診察と超音波検査が行われ、虫垂炎と診断されました。1週間程入院して治療をしましょうと言われ、虫垂周囲の状態も把握するために造影CTも行いました。造影CTでは、造影剤を入れるために点滴のラインを確保する必要があります。

そのため、採血と点滴が行われました。お腹が空いていたため、グミを持っていっていた次男でしたが、吐いてしまう可能性もあるとのことで、食べさせないでくださいとのことでした。

造影CT検査が終わって、入院するためのコロナの抗原検査が行われました。コロナの抗原検査は鼻の奥に綿棒を入れるため、角度などによってはすごく痛いことがあります。以前検査を受けた際は泣きませんでしたが、今回は痛かったようですごく泣いていました。


そして、抗生剤の投与が行われました。夜遅くなってしまったために、次男は抗生剤の点滴をしながら寝てしまいました。入院は決定していますが、病棟の準備とコロナ抗原検査の結果待ちでしばらく待合室で待機していました。その間に家に帰って入院時に必要な物を準備しました。

病棟に入ったのは、夜中でした。子どもは点滴をされたまま寝ており、夜中に点滴の交換と抗生剤の投与が行われていました。

私は、病棟内の設備使用について、治療計画、保護者のシャワー中の預かり保育などについて説明を受け、書類にサインや印鑑を押しました。ベッドは1つで、次男と添い寝になります。

虫垂炎発症2日目

特に夜中起きることなく、痛がったりすることもなく朝を迎えました。救急外来を受診した際には、当直の小児科医の先生が診察を行ってくれました。しかし、受診した病院は虫垂炎は小児外科が担当するとのことで小児外科の先生が朝から回診に来られました。

触診で痛みがないか、排尿や排便状態を確認され、In Bodyという体内の水分や体脂肪率など測定する検査が行われました。In Bodyは子どもをベッドに寝かせて両手足に心電図の電極と同じような大きなクリップをはさみ、じっとしていたら2,3分で終わりました。

本当においしかったです。おすすめです。

 そして、虫垂炎と次男の病状について説明され、手術を選択するか抗生剤による治療を選択するか選んでくださいと言われました。

虫垂炎についてはこちらを参照されてください。

どちらにしても1週間程度の入院になるけれど、手術をすると痛みの原因となった虫垂を取り除くため、再発のリスクが低くなる。

抗菌薬による治療だと3ヶ月以内に30%程再発するというデータがあるため、発表会や運動会など大事なイベントが控えている場合には手術を考えるのもいい。手術は腹腔鏡で行うため、大きな傷は残さずにできるとのことでした。

次男は症状が出現して12時間以内に診断されたこともあり、虫垂がただ腫大しただけの軽症で血液中の炎症反応を示す白血球は15000/μL、CRPも1.2mg/dLとわずかにしか上昇していませんでした。そして嘔吐や熱もありませんでした。

この時点でもうすでに次男は痛みを訴えることなく、いつもどおりに過ごしていました。そのため、再発の可能性はあるものの、わざわざ痛い思いをさせなくてもいいと考え抗生剤による治療を選択しました。点滴が持続されつつ、1日3回の抗生剤の投与が行われます。

朝からお腹が空いたと訴える次男でしたが、まだ食べたらいけないとのことでYouTubeやゲームで気を紛らわしてもらっていました。お昼になったらジュースを飲んでみましょうとのことで、なんとかお昼まで我慢しました。

お昼になったら、ジュースと薬を飲んでくださいとのことでした。薬は整腸剤と便を出しやすくするための漢方が出されました。整腸剤は癖はあまりありませんが、漢方は苦い生姜湯のような匂いと味でした。5歳の子どもが飲むにはハードルが高かったですが、「お腹痛いのがよくなって早く家に帰るために飲んでね」と言い、なんとか飲んでくれました。

その後便が2回ほど出ました。薬の影響もあるのか、軟便でした。便が出ると悪いものが出ている気がして、腸が動いている気がして、少し安心します。絵本を読んだりしていると、薬剤師さんが薬についての説明をしに来てくれました。苦い漢方はココアと一緒に飲むと飲みやすいと教えていただき、私のおやつに買っていたチョコレートを溶かして飲ませるとすんなり飲んでくれました。

夕方には点滴を止めてもらって、一緒にシャワーに入りました。点滴のところに水が入らないようにしてもらい、気持ちよさそうに入っていました。夜は離乳食後期のような食事でした。お腹が空いていたため、なんとか食べてくれました。

2日目は、特に痛がったりすることはありませんでした。しかし、点滴が繋がれており自由に動けないのとお腹が空いてしまったのとで家に帰りたいと何度も訴えていました。私は、点滴がつながっているため抜けないか、そして急いでトイレに行けないためおしっこを漏らさないか心配でした。

虫垂炎発症3日目

今回、小児病棟に入院したため、病棟にはプレイルームがありました。そして、コロナも少し落ち着いていたためプレイルームを使ってもいいとのことでした。プレイルームには、テレビや絵本、形はめおもちゃ、ボーリングのおもちゃなどが置いてあり、病室に比べると広々とした空間がありました。

朝の回診の際に主治医の先生に遊んでもいいか聞き、いいと言われたため、午前中からプレイルームに遊びに行きました。ほとんど病室のベッド上のみで過ごしていたため、動き回れるのが嬉しかったようでした。

点滴がつながっているのに、動く動く。1時間ほどおもちゃのボーリングやボールで遊びましたが、何度も点滴のアラームがなり、その度に看護師さんを呼びました。大体は手を動かしたことによる閉塞アラームでした。しかし、点滴が絡まるほどに動き回り、点滴の部分を自分でも触ってしまったため、留置していた針が動いてしまいました。

点滴をしている手が少し腫れているような感じだったため、再度点滴ラインを取り直すことになりました。ただでさえ動いたりして取りづらいだろう子どもの点滴ラインですが、血管もわかりずらく大変だろうなと感じました。「今度は、触ったらだめよ」「痛いことしないといけなくなるよ」と言い聞かせましたが、やはり触りたくなるようでした。

発症日から点滴につながれ、点滴がなくなったら、新しい点滴に交換し、さらに1日に3回抗生剤の投与が行われました。しかし、発症4日目には、便もおしっこもしっかり出ており、食事も摂れているとのことで1日3回の抗生剤のみになりました。

手の甲に留置針と点滴をつなぐラインはありますが、その部分のみになりました。どこに行くにも点滴台と一緒に行かなければいけなかったのが、解除されてすごく楽になりました。この日も離乳食後期のような食事でした。シャワーも一緒に浴びました。

虫垂炎発症4日目

虫垂炎発症4日目には、採血がありました。起きたら声かけてくださいと言われ、起きてから体重測定を行い、その後に採血をしました。特に泣くことなく採血したみたいで、何事もなかったかのように病室に戻ってきました。

主治医の先生の回診でプレイルームで遊んでいると、リハビリのお姉さんがリハビリをしましょうとやってきました。虫垂炎を発症するとお腹が痛くてしばらく動かないために行うみたいですが、次男の遊ぶ姿を見て、「リハビリはいらないですね。充分動いているため、リハビリしなくてもいいですよ。」と言われました。

しかし、ずっと私と遊ぶのも飽きるし、私が売店などに行くためにもリハビリをお願いしました。1日30分、お姉さんと一緒にスタッキングカップタワーを少し高い位置に作ったり、ケースの中にボールを入れたりしていました。その間に私は、ブログを書いたり、売店に行ったりしていました。次男は、お姉さんと一緒に遊べて楽しそうに戻ってきました。少しの時間ですが、お互いに気分転換になります。

お腹の痛みもなく、採血したデータでも白血球数も高くなく、炎症反応はほぼ落ち着いていました。そのため、週明けには退院できるとのことでした。退院して2週間以内に外来診察に来てくださいとのことでした。それまで抗生剤の投与を行い、薬をしっかり飲んでくださいと言われました。食事も幼児食になり、おやつにクレープまでありました。動きたいようで何度もプレイルームに行ってボールなげなどしていました。

虫垂炎発症5日目

今日も1日3回の抗生剤の投与があります。看護師さんがパソコンを持ってくると、ゲームをしながらすぐに名前タグを看護師さんに見せるという慣れっぷりです。

リハビリは、「気分転換に廊下の階段を使ってみましょう」と病棟の外に連れて行ってくれました。私は、その間に売店に買い出しです。

リハビリの時間以外はプレイルームでしっかり遊び、夕方にシャワーを浴びて、その後はベッドの上で映画鑑賞です。家事をしなくていいとこんなにも時間があります。食前に薬を飲み、幼児食を食べさせ、次男がYouTubeや映画を見ている間に自分は出前のご飯を食べて、歯磨きをして絵本を読んでから寝るという入院生活です。

虫垂炎発症6日目

今日もリハビリがあり、リハビリのお姉さんとわなげを楽しんでいました。その間に片付けです。明日が退院で次男とゆっくり遊べる生活が終わるかと思うと少し寂しい気持ちもありますが、退院の日に困らないように荷物をまとめておきました。もう使わない着替えや食べない食料をスーツケースに入れ、旦那さんに取りに来てもらいました。

コロナがまだ2類感染症の時だったため、旦那さんは病棟には入れず、面会もドアごしでした。夜は絵本を読みながら、ゆっくりと眠りました。尿は1日に7、8回、便は2日に1回くらいで出ていました。食事は好きなものは全部食べる、嫌いなものは1口だけという感じで食欲もありました。

虫垂炎発症7日目(退院の日)

虫垂炎発症して7日目は、退院でした。退院の日も早朝には抗生剤の投与がありました。その後、抗生剤の投与は終わったため、留置針を抜きました。

さらに朝から入院時に測定したのと同じようにIn Bodyを測定しました。そして、痛みはないか確認され、痛がったりする場合には、再度受診をしてくださいとのことでした。痛みがなくても整腸剤と漢方の薬は2週間飲み続けてくださいとのことで、大量に処方されました。1日3回食前です。

朝ごはんを食べて、先生の診察が行われ、その後会計に行きました。家に帰ると久しぶりで嬉しかったようで、ご機嫌におもちゃで遊んでいました。そして、おしゃべりもいっぱいしていました。特に痛がったりもありませんでした。

虫垂炎発症3ヶ月後

虫垂炎発症から3ヶ月経過しましたが、以前よりも「う○ち出てる?」「お腹痛くない?」と気にすることが増えました。退院して2週間は頑張って食前に薬を飲ませました。その間は、いつもより便が出ていました。

3ヶ月間痛がったり、熱が出たりすることはありませんでした。しかし、う○ちが出ていないときには、食物繊維が多い食べ物を多く摂らせるようにしています。野菜をあまり好んで食べない次男には、りんごやキャベツ焼き、干し芋などを食べさせています。また、食物繊維が摂れるパンも食べさせるようになりました。

おかげでか、虫垂炎発症してから3ヶ月で30%と主治医の先生から説明されたなかなか高確率な再発率ですが、再発することはありませんでした。しかし、これからも便秘には気をつけようと思います。

まとめ

今回、5歳の次男が腹痛を訴えて病院を受診してみると虫垂炎でした。お腹を抱え込むほどの痛みではなかったですが、ただの便秘にしては違和感があったために早期発見して、大事に至らずに済んだと思っています。腹痛を訴えた場合、ただのお腹の風邪や便秘を疑うことが多いと思いますが、違和感があった場合には病院を早めに受診することをおすすめします。





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