赤ちゃんが無事に産まれてきてくれてホッとしたのもつかの間。産婦人科や産後の状態によって異なりますが、しばらくゆっくりすると赤ちゃんのお世話が始まります。
出産した翌日には赤ちゃんと同室になり、お世話が始まる産婦人科が多いです。赤ちゃんがそばにいるのはとても嬉しいです。
写真を撮ったり、小さな手や足を観察してみたり、幸せな時間が過ごせます。眠っている時間が長いですが、目を開けてくれると嬉しくなります。
しかし、夜中となると話は別です。出産前は自分が寝たいときに眠れていたのに、赤ちゃんが泣くと夜中でも眠れません。
入院中は家事をする必要はありませんが、家に帰るとご飯の準備や洗濯などすることがいっぱいあり、夜中はなるべく寝たいものです。
睡眠時間を確保できたほうが、健やかな育児も行いやすくなります。
この記事では、新生児がどうして夜中に起きるのか、そして夜中の睡眠時間を確保するためのおすすめの方法を紹介します。
夜中に起きるのはなぜ?
1人目の場合には、夜中にも頻回に起きることにびっくりするママ、パパもいるのではないでしょうか。眠っている時間は長いのに、長時間まとまっては眠ってくれず、夜中にもしっかり起きます。
新生児が夜中に起きるのは、理由があります。もし新生児で夜中に起きない場合には、起こして授乳したりミルクをあげる必要があります。
睡眠パターン
産まれたばかりの赤ちゃんは16〜20時間ほど眠りますが、1〜2時間の覚醒と1〜4時間の睡眠を繰り返します。そのため、夜中でも起きます。
また、昼夜の区別がないため、昼と夜の睡眠時間に大きな差はありません。しかし、生後6週間頃から昼夜のリズムができ、夜に長く寝る赤ちゃんもいます。
生後3ヶ月での睡眠時間は14〜15時間ほど、3〜4時間連続して眠ってくれることもあります。赤ちゃんによっては、5〜6時間まとまって眠ってくれる場合もあります。
しかし、個人差があるため、新生児と同じように頻繁に起きる赤ちゃんもいます。
お腹が空く
新生児の身体は小さいです。そのため、胃袋も小さいです。1回に飲む量の目安は「生後日数✕10mL+10mL」といわれ、生後1日目では1回で10〜20mLと少しずつしかミルクや母乳を飲むことができません。そのため、2、3時間するとお腹が空きます。
昼夜関係なく、1日に8回ほど授乳やミルクが必要です。
おすすめの対策
赤ちゃんが夜に寝てくれ、自分もしっかり睡眠が取れるためのおすすめの対策を紹介します。
朝〜お昼の対策
夜眠ってもらうためには、朝から少し準備をするとよいです。
赤ちゃんが眠っていたら、ママも寝たいです。しかし、夜の睡眠時間確保のために頑張れるときには対策することをおすすめします。
朝決まった時間に明るい場所に連れて行く
人間の睡眠・覚醒のサイクルは24時間よりも少し長いといわれています。そのため、朝決まった時間に太陽光を浴びると体内時計がリセットされ、日中活動できる体制を整えてくれます。
外界からの光刺激は体内時計に影響を与えます。
無理に起こす必要はありませんが、眠っている赤ちゃんを明るい場所に連れていきましょう。
お昼に活動する
生後1ヶ月頃までは、生まれたばかりの赤ちゃんには負担が大きいため、外出は控えたほうがよいでしょう。
しかし、生後2〜3週間後から外気浴は可能です。窓を開けて、外の空気を皮膚で感じさせるとよいでしょう。寒い場合や暑い場合には、衣類や布団で調節して短時間にしましょう。
1人目は夜中でもなかなか眠ってくれませんでしたが、2人目以降は上の子と同じように日中は明るい空間で過ごしていたためか夜は比較的眠ってくれていました。
お昼寝の時間
夕方に長い時間眠っていると、夜はなかなか眠たくなりません。自分が眠たくても赤ちゃんが眠ってくれないと眠れないことが多いです。
新生児は眠っている時間が長く、無理やり起こす必要はありませんが、生活音が聞こえる場所に寝かせるなどして夕方のお昼寝は早めに切り上げるとよいです。
寝る前の対策
ママの赤ちゃんのお世話や家事で疲れているかもしれませんが、とりあえずはもう一息です。寝る前の対策について紹介します。
入浴
各家庭の生活スタイルに合った時間に沐浴をするのがよいです。
しかし、人間は体温が下がるときに眠気を感じます。沐浴すると体温が上がり、あがってからは元の体温に下がっていきます。
大人の場合には、眠る1.5〜2時間前にお風呂に入ると寝付きがよくなるといわれますが、赤ちゃんの場合には、お湯の温度はぬるめ、時間も短時間です。
そのため、45〜1時間程度で眠れる状態になっているとスムーズに眠ってくれやすいです。
可能ならば、寝かせたい時間の1時間ほど前に沐浴するよいでしょう。
寝る場所を決める
いつも同じくらいの時間に同じ場所で布団に寝かせるとよいです。
ここに来たら眠るという意識付けができるでしょう。
スマホやテレビはみせない
TVやスマホなど刺激の強いものは脳が興奮するため、入眠困難を引き起こします。
子守唄を聞かせたり、昔話や絵本の読み聞かせなどを聞かせたりするのはおすすめですが、映像はあまり見せない方がよいでしょう。
部屋を暗くする
赤ちゃんも薄暗いほうが眠たくなりやすいです。
真っ暗にする必要はありませんが、間接照明などを使って眠たくなるようにしましょう。
リラックスさせる
マッサージをしたり、絵本を読んであげたりと、赤ちゃんがリラックスできるようにしてあげるとよいでしょう。
添い寝をしてあげると安心して眠ってくれることもあります。
添い乳で寝かせると楽な場合もありますが、そのままママが眠ってしまうと赤ちゃんを窒息させてしまう危険性があります。
眠たい場合には、添い乳はせずに座ってから授乳するようにしましょう。
夜中の対策
夜中の対策です。夜中にも新生児はお腹が空くため、起きます。赤ちゃんが泣くと、自然と目は覚めますが、眠たい場合もあるでしょう。
ママの体力回復のためにも赤ちゃんのお腹が満たされたら、夜中はなるべく眠ってもらいましょう。
短い時間で再度眠ってもらうための対策を紹介します。
照明は明るくしない
赤ちゃんが夜中に起きて授乳やオムツ替えをする際には、明るいほうがよく見えるため、効率がよいです。
しかし、照明をつけることが刺激となり、赤ちゃんの目が覚めてしまうことがあります。
間接照明やナイトライトなど眩しくない照明を使うことをおすすめします。
ミルクを準備しておく
赤ちゃんがお腹が空いて起きてからミルクを準備すると、準備する間中泣いていることがほとんどで、しっかり目が覚めていました。
お腹が満たされて眠ってくれることもありましたが、ぱっちりと目が開き、1時間経っても2時間経っても眠ってくれないことが何度もありました。
昼間赤ちゃんが寝ているときにお母さんも一緒に眠れるとよいのですが、赤ちゃんが眠っている間にしたいこともあります。
母乳がしっかり出るまではミルクを作って、枕元に置いてから寝るとスムーズです。
ミルクを作って保温しておくことができ、泣いたらすぐにあげることができます。
飲んでいるうちに冷めてしまい、冷めたミルクは飲んでくれない赤ちゃんにはこちらもおすすめです。
夜中にはオムツ替えは頑張らない
最近のオムツは、吸水性に優れています。そのため、毎回交換しなくとも漏れることはほとんどありません。
漏れそうなくらい大量に出ている場合やう◯ちをしている場合は別ですが、寝ている赤ちゃんのオムツは無理して替えなくても大丈夫です。
う◯ちをして長時間オムツを替えないと、おしりがかぶれることがあります。寝ているときにう◯ちをすることはほとんどありませんが、している場合には交換しましょう。
まとめ
睡眠をしっかり取って体力を回復することは、子育てにおいて重要です。
また、ママがしっかり寝たほうが母乳も出やすくなるといわれています。
子育てが始まったばかり、かわいい赤ちゃんのためになんでも頑張ってしまうママもいるでしょう。
しかし、頑張りすぎると思うように進まないことにイライラしたり、体調を崩したりしてしまいます。
病院から起こしてでもミルクをあげてくださいなどといわれている場合は別ですが、赤ちゃんと自分、家族のためにもなるべく睡眠時間を確保して無理ない育児をすることをおすすめします。
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