次男が虫垂炎で入院しました。虫垂炎について気になる点を調べたので、どなたかの参考になると嬉しいです。
虫垂炎の原因
右下腹部、大腸の始まりの盲腸から飛び出た小さな(5mm以下、5cmほど)の虫垂が異物などで閉塞し、細菌やウイルスによって炎症を起こした病態です。
原因ははっきりとわかっていませんが、暴飲暴食やストレス、便秘などが原因とも考えられています。
もともと次男はあまりご飯を食べないこともあり、便秘ぎみでした。そして最近はいつ出たか覚えていないほどに便が出ていませんでした。そのため、便塊が虫垂の根本を圧迫して虫垂閉塞が起こったのではないかと思われます。
虫垂炎の好発年齢、症状
この虫垂炎、好発年齢は小学校高学年〜中学生のようですが、幼児から高齢者まで幅広い年齢で発症するようです。
腹痛から始まり、嘔吐することが多い。お腹の痛みが真ん中から右下腹部に移動する、お腹を押したときよりも離したときのほうが痛みがあるなどがある場合には、「まさかね」と思っても疑うことが必要と感じました。
また、いつもより元気がない。好きなものでさえ食べないなどのときにも注意が必要と思います。
虫垂炎といっても軽症なものから重症なものまであり、ただ虫垂が腫大しただけのものから虫垂の壁が破れて腹膜炎を起こしているものなど様々です。
救急外来を受診するときには、グミやスナック菓子を食べていたくらいでした。食べれるようになったから大丈夫かなと受診しなかったら、重症になっていたかもしれないと考えるとゾッとします。
幼児期の急性虫垂炎はその発生頻度は低いが、穿孔率は高い。本邦文献の症例数が比較的多い文献をまとめると、幼児期の穿孔率は学童期の約2倍で、26.7〜76.5%と高率である。
虫垂炎の治療
軽症の場合には、抗菌薬での治療が多いようです。いわゆる「薬でちらす」という治療です。しかし、痛みの原因となった虫垂は除いていないため、主治医の話では3ヶ月以内の再発率が30%ほどだそうです。
単純性虫垂炎では保存的に軽快する症例があり、画像診断などで進行度を評価し、保存的治療を選択することは、有効な手段である。
そのため、近々大事な予定がある、飛行機に乗る機会が多い、仕事が休めないなどの人は腹腔鏡下の虫垂摘出術を希望されるかたもいるようです。
医師から説明を受け、次男が現時点でお腹を痛がっていないため、わざわざ手術によって傷の痛みを与えなくていい、もともと体の中にある臓器だから何かしらの働きがあるはずと思い、抗菌薬での治療を選択しました。
非軽症例では、手術をしたほうが社会復帰が早いようです。抗菌薬の投与を始めても悪化するような場合は非軽症と考えるようです。
しかし、盲腸の壁まで浮腫みが強い場合には虫垂の根本での処置が困難なため、抗菌薬、膿瘍形成等がある場合にも周囲に炎症が波及しており、手術の際に尿管や血管を傷つけるリスクがあるために手術は行わないようです。
次男は、1日3回抗菌薬の点滴を行いました。次男は発症日は「痛い?」と聞くとお腹全体が痛いと言い、押さえると右下腹部を痛がっていましたが、点滴を始めた翌朝からは右下腹部が押すと少し痛いと言うくらいで、食欲もあり、体を動かすのに痛がることもなかったです。
子どもの虫垂炎を経験してのまとめ
今回、ただの便秘かと思ったけれど、食欲がないのと歩き方に違和感があったため、病院を受診すると虫垂炎でした。
幼児で好発年齢ではないし、最近便が出てないからと安易に考え病院受診をしなかったら、進行の早い幼児では重症化していたかもしれません。
腹痛から始まって嘔吐がある、臍辺りから痛みが右下腹部に移動した、食欲がない、元気がないなどなにか気になる症状があった場合には、早めの受診をするのがいいなと感じた体験でした。
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