共働きが多い現代は、家事に育児、仕事と忙しい毎日を送っている人は多いと思います。仕事が終わって急いで保育園に迎えに行ったら、次は夕飯の準備が待っています。一休みする時間がないけれど、少し自分へのご褒美、ちょっとした気分転換でついつい食べすぎてしまう人はいないでしょうか。
原因
食べすぎてしまうのには、理由があります。自分の意思が弱いからだけではありません。
私は、2ヶ月前に育休中の健診を受け、先日今年度の健診を受けました。たった2ヶ月しか経っていないのに、体重が3kg、腹囲も3cm増えていました。
ホルモン
授乳をしている人は、「レプチン」という別名「満腹ホルモン」とも言われるホルモンが減少してしまいます。
産後に「エストロゲン」という女性ホルモンが減少するというのは有名ですが、「エストロゲン」が「レプチン」の分泌を促進する作用があるため、「エストロゲン」が低下している状態では、「レプチン」も低下してしまいます。
そのため、満腹を感じにくくなり、ついつい食べすぎてしまうのです。
エネルギー
家でじっとしているのと元気よく動き回っているのでは、エネルギーの消費量は異なります。子育てをしているとなかなかじっとはしていられません。普段の身体活動レベルが上がってくるでしょう。さらに授乳をしていると+450kcalが必要です。
参照:厚生労働省「妊娠期・授乳期にはエネルギーの必要量が増加」
睡眠不足
子育て中は、家事や育児、仕事などに追われ、睡眠時間を削ってしまいがちです。すると、休めない分エネルギーが必要と脳が感じるため、ついつい食べ過ぎる傾向にあります。
ストレス
ストレスも原因のひとつです。子育て中はとにかくすることが多いですし、自分の思うように事が進まないことも多いです。子どもが熱を出せば仕事を休まないといけないし、育児をしていても今までと同様に仕事をしなければいけません。
いつまで
個人差があると思いますが、授乳をしなくなると治まる場合が多いようです。
私は、5人出産しましたが、5人とも授乳をしなくなると食べ過ぎることは少なくなりました。4人目は、授乳をする時間があまり取れなかったため、5ヶ月くらいからはミルクを飲んでもらっていました。そのため、早い段階で過食は治まりました。
また、授乳を終えると生理が始まってくるため、エストロゲンの分泌も増えて心身ともに整ってきます。
食べすぎのリスク
食べ過ぎるとどうしてもエネルギー過多になりやすいです。野菜や魚よりも肉や甘いものを多く食べ過ぎてしまうため、血液中のコレステロールや血糖値が上昇します。
そのため、肥満、高血圧、そして糖尿病になる危険があります。また、胃腸にも負担がかかるでしょう。通常食後2〜3時間で胃から食べ物が消化されますが、脂っこい食べ物や遅い時間に食べた場合には、胃もたれや胃の痛みを引き起こす可能性があります。
おすすめの対策
食事
いろいろなところで聞かれていると思いますが、バランスの取れた食事をするのは大事です。しかし、負担にならないように手間をかけずに作るといいでしょう。食べる時間もゆっくり取れないかもしれませんが、なるべくしっかり噛むようにすると満腹中枢が刺激され、食べ過ぎ防止になります。
手間をかけずに楽しい育児ライフを
育児中心の生活では、食事をゆっくり作る暇もなく忙しい毎日ですが、時間がずれても1日3食しっかりとるために、手を抜けるところは抜いて、時短料理で家事をうまく回していきましょう。
【時短のコツ】
- 肉や魚は購入後、すぐに下処理や下味をつけ、小分けして冷凍する。
- 野菜やきのこは小分けして冷蔵、冷凍する。
(食材ごとに保存してもよいが、煮物、汁物、炒め物、鍋物などに切り分けておくと、料理の際に時短になる)- 副菜は2種類くらい常備しておくと便利。
(夏なら1~3日、冬なら2~5日で消費できる量を一気に作るなど)- 調理用具や洗い物を減らすには、電子レンジで加熱する。
引用:宮崎市「妊娠中と産後の食生活について」
妊娠中と産後の食生活について - 宮崎市 [Miyazaki City]妊娠すると、体が大きく変化していきます。 「体重のコントロールが難しい」、「貧血って言われたけど、どうすればよいの?」などなど食生活の注意点をまとめました。
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リフレッシュ
ストレスが溜まってしまうと食べ過ぎる人がいます。ストレスを溜めないように、適度に体を動かしたり、読書をしたり、映画を見たりするといいでしょう。
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女の人はおしゃべりをすることでもリフレッシュできます。授乳や家事をしながら、友達に電話してみるのもおすすめです。お友達が忙しい場合には、子育て支援センターや公園に行ってみると話し相手が見つかったりします。
健診
健康診断の前には、異常値が出ないように食事を気をつける人も多いです。健診までに2kg痩せようと頑張った経験がある人もいるでしょう。
数値として目に見える形になると「気をつけなければ!」となる人は多いです。仕事をしている人は、職場で1年に1回は健康診断があると思いますが、食べ過ぎが続く場合には、自分でも健診を行うといいでしょう。
少しでもコレステロール値や血糖値が高くなっていたら、病気と診断される前に自分で注意することができますし、病院を受診して食事や運動指導を受けることもできます。最近食べ過ぎているかなと感じたときには、確認するといいです。
まとめ
食べすぎてしまう要因が多い子育て中、そして授乳中です。子どもが残したご飯をもったいないから食べる人もいるでしょう。子どもが寝て、家事を終わらせてほっと一息、ご褒美のスイーツを食べるのも幸せです。
仕方がないことですが、食べ過ぎると病気を引き起こしてしまう可能性があるため、自分に合った方法で対策をしましょう。日々の子育てが少しでも楽しくなりますように。
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